絵付け団体に所属するべきか

最終更新: 5月12日

それは、「心のままに」。これが現在JPAC(Japan Porcelain Artists' Club)の会長を務める私の意見です。世間的には「ポーセリンアーティストであればであれば是非JPACに入るべき。」と発言すれば皆さん納得なのでしょうが、今まで日本の絵付け界におけるそれぞれのそれぞれの絵付け団体を、会員として経験してきた私の心の真実はここにあります。

私自身は、かつて『日本ポーセリンペインターズクラブ(J.P.P.A.)』『P.A.マスタークラブ』に所属しており、現在は『JPAC』のみに所属しております。自分の経験から言えば、絵付け団体に所属したことは本当に良かったと思います。すべての団体において、同好の友人ができて、情報交換や勉強会、展示会を通じて自分を高めることができたできたと感じます。ではなぜ退会してしまったか。一言でいえば「会の活動にかかわれる時間の問題」でした。JPACが残ったのは、この会がインターナショナルな組織であり、規則がゆるく、自分の絵付活動に一番合う会であったということです。

J.P.P.A.で一番心に残ることは、会の活動を通じて社会貢献の一端を担えたことでした。東日本大震災の際には、「絵付け」では被災者にとってとってなんの助けにもならないと心沈む中、会から「家財一式を失った人に、せめて家に眠る未使用の食器を送りましょう。」という呼びかけがあり、大勢の会員が家にストックしていたどんぶりや大鉢、小鉢、など実用的な白磁を被災者に送り、大変喜ばれたという事がありました。一人ではとてもできなかったことです。のちに、この会の理事の一人となって働き、少しでも会に恩返しできたことは、退会を選ばざるを得なかった私にとってのせめてもの慰めになりました。

『P.A.ママスタークラブ』は意欲的に勉強会や展示会を行うクラブで、短い間でしたが、有意義な会員生活を送らせていただきました。そして、そのような活動の中で親切にしていただいた大勢の会員の事を忘れることはありません。心残りは、在籍期間が短かったので、会に対して何の恩返しもできなかったことです。札幌の展示会の時には、どうしても出席できなかったので、展示の作業を全て現地の会員にに引き受けていただいたのに、どなたがやってくださったのかも分からずきちんとお礼をお伝え出来なかったことは今でも心残りです。

JPACは日本では一番歴史が浅いクラブで創設は2014年です。海外での絵付け活動を通じて世界各地の絵付け仲間ができたのに、日本にはそのような友達が気軽に会員として参加できる会が無いことをとても残念に思うようになっていました。そのころ、海外の絵付け大会などで知り合った日本人アーティスト数人と意気投合し、「では自分たちで作りましょう。」という話になり、怒涛の準備で作ったのがJPACです。私は創設メンバーの一人となり立ち上げにかかわりました。正直、JPACが会としての体をなすまでボードメンバーは本当に大変でした。2016年と2018年に、二回の国際大会を成功させ、三代目になってやっと会として落ち着いてきたときにバトンを渡された私は幸せ者です。今は2020年4月の浅草での国際大会に向けて会員一同張り切って制作に励んでいるはず(?)です。どうぞご期待ください。

追記:皆様ご存知のように、コロナウィルスの蔓延のために2020年4月の『JPAC国際エキシビション2020』は中止になりました。今後の活動にご期待ください。

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